「ブログを始めるなら Twitter も必須」「検索流入は不安定だから SNS もやるべき」というノウハウを見かけて、ブログ専用の Twitter アカウントを作成したかもしれない。
うまく活用すればブログ運営にプラスとなるが、残念ながら良いことづくめではない。ブログの URL や運営状況を公開するのはメリットもデメリットもあるのだ。
実際に相談を受けた Twitter 上のトラブル例を交え、解説していく。
目次
Twitter でブログを公開するメリット
Twitter でブログを公開するメリットは、次の 3 つ。いずれもすぐに実感できるものだと思う。
- 早い段階から集客できる
- 運営上の疑問や悩みを解決できる
- モチベーション維持につながる
それぞれ具体的に見ていこう。
01. 早い段階から集客できる
始めたばかりのブログはだれにも存在を知られていないし、すぐに検索流入が見込めるわけでもない。アクセス解析の数値に反映されるのは、ほぼ 100 ％運営者自身のものだ。
しかし、Twitter でブログを宣伝すればそれなりに見てくれる。自分以外のだれかが見てくれた、というのはとても嬉しいもので、記事を書く意欲につながるだろう。
幅広くシェアされれば Google Discover などに掲載される確率が高まり、ブログの認知度が一気に広まってアクセス数の底上げにつながる可能性もある。Twitter からのリンクは検索順位に影響しないが、間接的に影響して検索上位に入れるようになるかもしれない。
re-inx.com02. 運営上の疑問や悩みを解決できる
ブログ運営はさまざまな疑問や悩みがつきものだ。WordPress は技術的なエラーが発生しやすいし、Search Console などから送られてくる専門用語だらけのメールに不安になることもあるはず。
Twitter でだれかに解決策を求めるなら、ブログの URL を含めて詳細な情報を載せたほうが的確なアドバイスを得やすい。とくに WordPress のトラブルは原因の特定が難しいケースもあり、URL を公開していないと的外れな答えが返ってくることがある。
自分の知らないうちにブログが見られなくなっている、というエラーが発生することもあるが、それに気づいた仲の良いブロガーがいち早く教えてくれることもあるだろう。
03. モチベーション維持につながる
ブログには明確な答えも目安もなく、このまま続けていってよいのか、という不安がつきまとう。
アクセス数や収益などブログの運営状況を発信していると、それと近い状況のブロガーが自然と集まって交流が生まれる。独りで続けるよりは、励まし合い切磋琢磨しながら続けていくほうが楽しいし、モチベーションも維持できるはずだ。
だれかと共同でオンラインイベントを開催したり、オフ会を開くのもよいだろう。ブログを隠したままだと、そこまでいくのは難しいかもしれない。
Twitter でブログを公開するデメリット
Twitter でブログを公開するデメリットは、次の 3 つ。気づかないところで悪影響となっているかもしれない。
- アクセス数が安定しない
- パクられる / キーワードを抜かれる
- 収益面に影響が出る
01. アクセス数が安定しない
Twitter からのアクセスは一過性のもので、安定させるのは難しい。
宣伝ツイートを繰り返しても、フォロワー数が同じであればあまり効果はない。それどころか、「いつも宣伝だけしているアカウント」とフォローを外されることだってある。
ブログにも Twitter にも惜しみなく時間を使えるなら別だが、かぎられた時間のなかで運営しているのであれば、やはり検索流入を第一に考えるのがおすすめだ。アクセス数のことだけを考えて優先順位を間違えないよう注意しよう。
02. パクられる / キーワードを抜かれる
プロフィール欄にブログの URL を載せているだけならあまり問題ないかもしれないが、「先月はこれぐらいの収益が出た」「アクセス数が一気に伸びた」と漏らしてしまうと、詳しく調査する人間が必ず出てくる。
収益が出ている記事を丸ごとパクる人もいれば、どのようなキーワードで上位表示しているかを調べて全力でかぶせてくる人もいる。アクセス数を伸ばしたくて宣伝しているつもりが、逆に順位を落とされてしまうのだ。
いくら詳細を伏せていても、URL を公開していれば広告案件も狙っているキーワードも簡単に知られてしまう。それが嫌であれば、運営状況を公開するのは控えたほうがよいだろう。
03. 収益面に影響が出る
Google AdSense を利用しているなら、Twitter からのアクセスが足かせとなることがある。悪意のある人間が嫌がらせでクリックを連発してくる、いわゆる「アドセンス狩り」がその一つだ。
悪意がなく応援の意味で広告をクリックする人もいるが、残念ながらこれも AdSense ポリシー違反となる。同じ人が何度も広告を表示しているだけでも危険なので、覚えておいてほしい。
また、Google AdSense や ASP の管理画面のキャプチャを公開するのは規約違反にあたり、Twitter で公開しているのが見つかるとアカウント削除につながる可能性がある。Google や Amazon の措置は厳しく、一生アカウントを作成できないハメになるので十分に注意しよう。
Twitter でどこまで公開すべきか
Twitter でブログの情報をどこまで公開すべきか、線引は難しい。
できるだけリスクを軽減させたいなら、少なくとも収益の公開は控えたほうがよい。「他人が儲かるのがイヤでしようがない」という人は一定数いるからだ。あからさまに嫌がらせしてくるならブロックすればよいが、こっそりやられたら対策しようがない。
Twitter は本当に信頼できる人だけが集まるクローズドな場ではないから、メリットだけではなくデメリットも考えて活用してほしい。
記事執筆：Reinx 編集部 瀬尾 真
Web 業界歴 20 年の知見をもとに、初心者でも楽しくブログ運営に取り組んでいただけるよう、WordPress や SEO のノウハウを提供しています。ブログ診断無料サービスもご利用ください。
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