WordPress で画像をアップロードして記事に挿入するさい、覚えておくとよいことがいくつかある。なかでも以下の 4 点は必ず守ってほしい。
- 画像のサイズと容量を最適化する
- ファイル名は半角英数字で画像の内容を表すものにする
- 画像の内容を的確に表す alt(代替テキスト)を設定する
- フリー素材に頼らず、記事と関連性の高い画像を自分で作成する

アップロードの方法から SEO を考えた最適化まで、基本的な部分を解説していく。
目次
画像をアップロードする前の準備
記事に画像を入れる前に、以下の 2 つを実行しておこう。
最適なサイズ・容量にする
WordPress は、スマホやデジカメで撮影したままの巨大な画像もアップロードできる(サーバーのメモリ・容量によって上限が変わる)。
しかし、素材を配布するのでなければそれほど高解像度の画像は必要ない。表示速度が低下する原因になるし、サーバーの容量も圧迫してしまう。
記事のコンテンツ幅やアイキャッチ画像の推奨サイズに合わせて、最適なサイズ・容量にしておこう。以下の記事で詳しく解説している。
ファイル名は画像の内容に合わせ、半角英数字にする
ファイル名は「image.jpg」のようなあいまいなものではなく、画像の内容に合わせてつけよう。
たとえば、以下の画像であれば「rabbit.jpg」が最適だ。

また、ファイル名は日本語ではなく半角英数字にしたほうがよい。
端末やシステムによっては日本語ファイル名を正しく認識できないことがあり、WordPress ではサムネイル生成ができないなど何らかの不具合が生じる可能性がある。
プラグイン「WP Multibyte Patch」を入れておけば、日本語ファイル名を半角英数に変換してくれる。ただし、意味のない文字列になってしまうため、自分であらかじめ設定しておくのがベストだ。
アップロード済み画像のファイル名は無理に変えなくてよい。変更によって劇的な効果があるわけではないから、リライトのついでに修正するのがよいと思う。
画像をアップロードするのは手間なので、「Phoenix Media Rename」などのプラグインを使って作業時間を短縮するのがおすすめ。
記事に画像を挿入する方法
WordPress の記事に画像を入れる方法はいくつかある。ここでは 4 パターン紹介しておく。
エディターの記事本文部分に画像を直接ドラッグ&ドロップ

画像ブロック上に画像をドラッグ&ドロップ

画像ブロック「アップロード」ボタンからファイルを選択

画像ブロックからメディアライブラリを開き、ドラッグ&ドロップ


自分のやりやすい方法でかまわない。どの方法でも得られる結果は同じだ。
alt(代替テキスト)設定方法
画像をアップロードしたら、必ず alt(代替テキスト)を設定しよう。入力方法は 2 パターンある。
画像(ブロック)を選択し、右パネルの「ALT テキスト(代替テキスト)」に入力する。
エディター上に直接ドロップした場合や、公開済みの記事を再編集するときはこの方法が簡単でおすすめ。

メディアライブラリ右側の「代替テキスト」に入力する。
画像ブロックからメディアライブラリを選択して画像を挿入するなら、この方法がおすすめ。挿入済みの画像は、画像ブロックの「置換」を選択すると同じ画面になる。

alt の正しい使い方
alt は「画像の内容を表す具体的なテキスト」にする。以下の用途で使われるためだ。
- 画像がエラーで表示されないときの代わりに表示される
- 目の不自由な方が使うスクリーンリーダーで読み上げられる
- 検索エンジンが画像の内容を把握するヒントにする
上図の例では単に「うさぎ」としているが、より具体的に「うさぎ ホーランドロップイヤー」とするほうがわかりやすい。文脈に合わせて、「葉っぱを食べているうさぎ」とするのもよいだろう。
ベター | 「うさぎ」など一つの単語 |
---|---|
ベスト | 「うさぎ ホーランドロップイヤー」など具体的なテキスト |
以下のような使い方は NG なので注意してほしい。
NG | 例 |
---|---|
空白 | alt に何も入力しない |
すべての画像が同じテキスト | うさぎの画像すべてに「うさぎ」とだけ入れる |
キーワードを詰め込みすぎる | 「うさぎ 可愛い 映え ロップイヤー ラビット 小動物 癒し」など |
極端な長文にする | アイキャッチ画像 alt に記事本文すべてをコピペする |
alt にどれぐらいの文章を入れてもよいのか、Google 検索セントラルのマンガが掲載されているページが参考になる。

情報量が多いインフォグラフィックなどは、ただ「図解」とするのではなく、その内容を文章で説明するのがベストな施策だ。
Google 公式ガイドにも目を通しておこう。
Google 画像検索の SEO(alt 属性や構造化データ)| Google 検索セントラル
alt 設定時の注意点
アップロードした画像は、投稿編集画面ではなく「メディア – ライブラリ」からも確認できる。

メディアライブラリで直接 alt を編集しても既存記事には反映されないので注意しよう。
投稿編集画面で alt を編集し、「更新」すると反映される。
SEO を考えた画像の使い方
画像 SEO を考えるなら、alt のほかに以下の点も頭に入れておいてほしい。
- オリジナルの画像(写真・図解)をメインに使う
- 記事と関連性が低いフリー画像を多用しない
- 関連するテキストの近くに画像を入れる
たとえば、見出しごとにフリー素材の画像を入れているブログをよく見かける。これは、「見出しの下に画像を入れると検索順位に良い影響がある」という SEO ノウハウを信じているからだと思う。
たしかに、見出しのすぐ近くに画像を配置すると、画像検索でヒットしやすくなる可能性はある。しかし、それがフリー素材であり、かつ単なるイメージとして使っているならほとんど意味はない。
日本語のブログなのに海外モデルの画像ばかり出てきて、違和感を覚えたことはないだろうか。こうした画像は離脱率を高めるだけだし、検索評価はむしろマイナスになるだろう。

「記事の内容に関係ありそう」という理由で適当に画像を選ぶのはおすすめしない。
Google は至るところで「独自の価値」を繰り返し強調している。
自分で撮影した写真・自分で作成した図解は独自性を高める要素となるし、被リンク獲得にもつながる。直接的にも間接的にも検索評価に良い影響を及ぼす、ということだ。
検索順位だけ気にするのではなく、「画像を入れて、よりわかりやすい記事にする」の一点のみ意識するのがよいと思う。
WordPress 画像に関する FAQ
ファイル名は英語にすべきですか?
「usagi.jpg」のようにローマ字でもよいが、検索エンジンにより正確に伝えたいなら英語のほうがよい。「うさぎ.jpg」など日本語ファイル名は非推奨。
alt は文章にすべきですか?
「うさぎ 給水器 ペットボトル」のように単語の羅列でもよい。画像と関係のない単語を含めたり、過度にキーワードを詰め込むのは NG。
まとめ
WordPress の記事で画像を使うときに覚えておいてほしいのは、以下の 4 つ。
- 画像のサイズと容量を最適化する
- ファイル名は半角英数字で画像の内容を表すものにする
- 画像の内容を的確に表す alt(代替テキスト)を設定する
- フリー素材に頼らず、記事と関連性の高い画像を自分で作成する
画像はテキストの何倍もの情報量をもつから、適切に使って読みやすくわかりやすい記事にしていこう。
ブログの書き方は以下の記事で詳しく解説している。
記事執筆:Reinx 編集部 瀬尾 真
Web 業界歴 20 年の知見と経験をもとに、初心者でも楽しくブログ運営に取り組んでいただけるよう、WordPress や SEO のノウハウを提供しています。Twitter では最新ニュース・小技集を配信中。

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