WordPress に Google アナリティクス を導入する方法は複数あり、知らないうちにトラッキングコードが重複してしまう可能性がある。

トラッキングコードの重複により、 PV が本来の 2 倍以上でカウントされる、直帰率が異様に低くなる、といったエラーにつながるので十分に注意しよう。

とくに直帰率が 1 %など一桁台になっていたら、ほぼ間違いなくトラッキングコードが 2 つ以上設置されている証拠だ。症状と解消法を解説していく。

直帰率とは

Google アナリティクスのレポートには、いくつかの基本となる数字が表示されている。

直帰率
画像はユニバーサルアナリティクスのもの

このうち「直帰率」は、1 ページしか閲覧されなかったセッションを指す。

直帰率 – アナリティクス ヘルプ

たとえば、検索サイトから記事 A にアクセスしてきたユーザーが、他のページを見ることなくまた検索サイトに戻ってしまったら「直帰率 100 %」となるわけだ。

直帰率100%の例

一概に「直帰率が高いページはダメ」とはならないし、直帰率の数値が検索評価に直接影響することはない。ブログ記事の場合は、その記事のみで検索ユーザーの疑問を解消できる場合が多いため、自ずと直帰率は高くなる(80 ~ 90 %ほど)。

一方で、トップページやカテゴリページのような記事一覧が並んでいるページの直帰率があまりに高いなら、改善を検討したほうがよいだろう。記事一覧を見る=他の記事を読みたい、という需要があるからだ。どの記事も読まずに離脱しているのだから、どこかに問題がある可能性が高い。

ページの目的によって直帰率の目安は異なるが、もし「1 %」や「0 %」という数字になっていたら、それはまた別の問題がある。ほとんどの場合トラッキングコードが複数設置されており、正確なカウントができていない。

GA4 は直帰率の定義が異なるので注意しよう。詳細はヘルプを参照。

[GA4] エンゲージメント率と直帰率 – アナリティクス ヘルプ

Google アナリティクス導入時の注意点

Google アナリティクスのトラッキングコードを複数設置してしまう主な原因は、テーマやプラグインの機能にある。

テーマやプラグインの機能に注意

WordPress にトラッキングコードを設置する方法は、以下の 2 通りだ。

  • トラッキングコードをテンプレートファイルに直接貼り付ける
  • プラグインやテーマにトラッキング ID を記入する

最近のテーマはトラッキング ID 入力欄があるものも多く、そうしたテーマでアナリティクス用のプラグインや SEO 系のプラグインを入れていると重複しやすくなる。

テーマでもプラグインでもトラッキング ID を設定していないか、この機会に確認しておこう。

Cocoon アナリティクス設定
CocoonとSite Kitを併用している例

今まで確認した事例では、Google タグマネージャーを含めて 4 つもトラッキングコードが重複していた。

コードが重複すると直帰率が異様に低くなる

コードが複数あると、一回のアクセスに対してそれぞれが反応する。そのため、正確な数字にならず、「1 ページしか閲覧していないのに、PV が 2 になっている」といった症状が起こる。

直帰率は 1 %など一桁台になるから、アナリティクス上の数値では「みんなが 1 回のアクセスでたくさんのページを読んでくれている」ように見えてしまう。

しかし、実際には計測した半分程度の PV 数であり、「たくさんのページどころか、ほとんど見られていなかった」という逆の結果になる。

Googleアナリティクス直帰率1%

重複していた場合は計測をやり直すことになるし、過去のデータを修正することはできないので気をつけてほしい。

Tag Assistantで重複していないか確認しよう

実際にコードが重複しているかどうか、ブログを開いてソースを確認するとわかる。ページ内検索を使って、トラッキング ID を探してみてほしい。

ページ内検索でうまく発見できなかったときは、Chromeの拡張機能「Tag Assistant」を使うのがおすすめだ。

インストールするだけで、ブラウザ右上にタグの数が表示される。アイコンをクリックするとトラッキング ID が確認できるので、同じ ID が表示されていたらすぐ設定を見直そう。

TAG ASSISTANT
タグが重複している例

まとめ

アクセス解析は、PV 数を見て一喜一憂するために導入するのではない。ブログの改善点を探るためのツールだ。

直帰率が高く滞在時間も短いなら、ユーザーの求めていた情報が書かれておらず、関連記事にも興味を持てなかったのかもしれない。より新鮮で深く掘り下げた情報を追記する、カテゴリーを最適化する、興味をひく内部リンクを入れる、といった施策が必要だろう。

そうした改善をするためには正確な数字が必要になるから、アクセス解析の導入にあたっては十分に注意してほしい。