Google AdSense 審査通過後、管理画面を開くと「要注意 – 収益に重大な影響が出ないよう、ads.txt ファイルの問題を修正してください。」というアナウンスが表示される。
「今すぐ修正」をクリックすると、ads.txt のステータス欄に「不明」と表示されている状態だと思う。
ステータスを「承認済み」にする場合、ads.txt ファイルの作成・アップロードが必要だ。WordPress テーマカスタマイズ(テンプレートファイルの修正)では対応できない部分なので注意しよう。
設置方法は 4 つある。ブログの環境やスキルに合わせて対応してほしい。
目次
ads.txt の内容を確認する
最初に Google AdSense 管理画面で ads.txt の内容を確認しておこう。



上記手順で以下のようなコードが確認できる(pub の文字列はアカウントごとに異なる)。
google.com, pub-xxx, DIRECT, f08c47fec0942fa0
あなた専用のコードとなるので、AdSense 管理画面を開いておくか、テキストエディタなどに貼り付けて保存しておこう。同じ手順でいつでもコードを確認できるから、間違ってブラウザを閉じてしまっても大丈夫だ。
ads.txt 設置方法
WordPress の ads.txt 設置方法は、以下の 4 つ。
- サーバーで設定する(機能がある場合)
- テーマで設定する(機能がある場合)
- プラグインを使う
- ファイルを作成して FTP でアップロードする
すべて設定するとエラーを起こすかもしれないので、どれか 1 つだけ選択して実行してほしい。
サーバーで設定する
レンタルサーバーによっては、ads.txt 設定機能が用意されている。
エックスサーバーの場合、サーバーパネルで「ads.txt 設定」>「ads.txt 直接編集」と進み、先ほど確認したコードをそのまま貼り付けるだけだ。

コードを貼り付けるときは、前後にスペースが入らないよう注意しよう。
- 初心者でも簡単に設置できる
- テーマやプラグインに依存しない
- サーバーを変更すると ads.txt が消える
- サブドメインには対応していない場合がある
テーマで設定する
テーマに ads.txt 設定機能が用意されているなら、それを使うのが簡単だ。有名テーマでは「SWELL」が対応している。

- 初心者でも簡単に設置できる
- サーバーに ads.txt 設定機能がなくても対応できる
- テーマを変更すると ads.txt が消える
- テーマに不具合が生じると ads.txt にも影響する可能性がある
プラグインを使う
サーバーやテーマに ads.txt 設定機能がない場合、プラグインを使うのが簡単だ。

以下のような広告系プラグインにも ads.txt 設定機能が備わっている。
- 初心者でも簡単に設置できる
- サーバーやテーマに ads.txt 設定機能がなくても対応できる
- プラグインが増えるので管理の手間が増える
- プラグインに不具合が生じると ads.txt にも影響する可能性がある
ファイルを作成して FTP でアップロードする
サーバーやテーマに ads.txt 設定機能がなく、かつプラグインも増やしたくない、という場合はファイルを作成して FTP でアップロードする。
Notepad++ などのテキストエディタにコードを貼り付け、ファイル名を「ads.txt」にして保存。

- Word や Google ドキュメントなどの文書作成ツールは非推奨
- 文字コードは UTF-8(BOM なし)
- ファイル名の入力ミスに注意
FTP でルート直下にアップロードする。サーバーによって位置が異なるので注意しよう。

- FTP が使えるならどのサーバーでも同じ手順で対応できる
- テーマやプラグインを変更しても影響しない
- FTP に慣れていないと操作に戸惑う
ads.txt 確認方法
ads.txt を設定したら、ブラウザで実際に開いてみよう。
https://example.com/ads.txt
「example.com」を自分のブログのドメインにしてアクセスし、ads.txt のコードが表示されていれば設定できている。

ads.txt Validator でチェックするのがおすすめ
ブラウザで問題なく表示されていても、前後に全角スペースが混入しているなどミスがあるかもしれない。
何らかのミスがあると ads.txt が認識されず、Google AdSense の広告が表示されなくなってしまう。しかも、AdSense 管理画面ではリアルタイムでエラーが通知されない。
設定後は「ads.txt Validator」で確認しておくと安心だ。
赤枠部分に ads.txt の URL を入力。

「Errors」や「Warnings」が表示された場合、もう一度設定を見直そう。以下はコードの前に全角スペースを入れていた例だ。

「Perfect」と表示されていれば問題ない。

AdSense 管理画面で ads.txt のステータスが「未承認」になっていると、広告が配信されない。

一刻も早く修正し、Search Console でトップページのインデックス登録をリクエストしておこう。
補足:サブドメイン設定方法
サブディレクトリ・サブドメインで複数のブログを運営している場合、ルートドメインに設置した ads.txt が認識される。一人で運営しているのであれば、ブログごとに設定する必要はない。
運営者が違うなどの理由でサブドメインの ads.txt を別にしたい場合、ルートドメインとサブドメインでそれぞれ ads.txt を用意する。
ルートドメイン example.com の ads.txt
google.com, pub-xxx, DIRECT, f08c47fec0942fa0
subdomain=hoge.example.com
サブドメイン hoge.example.com の ads.txt
google.com, pub-yyy, DIRECT, f08c47fec0942fa0
サブディレクトリは ads.txt を分けることができず、すべてルートドメインが参照される。
ads.txt に関する FAQ
「ads.txt ファイルの問題を修正してください」が消えません
ads.txt を正しく設定しても、Google AdSense が認識するまで時間がかかる。クローラレポートは週 1 回の更新となっているので、管理画面の反映は 1 ~ 2 週間ほどかかるかもしれない。
できるだけ早く認識してほしいなら、Search Console でトップページのインデックス登録をリクエストしておこう。
ads.txt を設定しないとどうなりますか?
設定しないまま放置すると、収益に影響する可能性がある。ただし、設定したから収益が跳ね上がるというわけでもない。
まとめ
WordPress 初心者におすすめする ads.txt の設置方法は以下のとおり。
- サーバーやテーマに ads.txt 設定機能があるならそれを使い、なければプラグインを使う
- プラグインを増やしたくない場合はファイルを作成して FTP でアップロードする
- 設置後、ads.txt Validator でチェックする
設置方法によって AdSense の評価が変わる、ということはないから、操作しやすい方法を選んでかまわない。ads.txt の設定ミスがあると広告が表示されなくなるので、そこだけ注意してほしい。
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NEXT ブログ初心者が Google AdSense で稼ぐためのコツ
記事執筆:Reinx 編集部 瀬尾 真
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